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高い目標は有効?

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高い目標は有効?

5月は年度の個人目標を立てる時期です。この時期になると当社の就労支援担当部署であるワークサポート室には社員から目標設定について多くの相談が寄せられます。

一般的に「目標は高く持とう。」と言われており、社員も各々が「管理職になりたい!」「大型案件を取り仕切るプロジェクトマネージャーになりたい!」などそれぞれ目標を持って日々業務に励んでいます。

然しながらこの時期に相談に来る社員のほとんどが理想と現実のギャップに悩み、将来に対し不安を感じています。

高い目標を持つことは企業人としてのモチベーション向上に不可欠な要素です。しかし、高い目標を達成するための短期目標が明確でないと「こんなことも出来ていない。」「あの人は昇格したのに私は出来ていない。」など目標に対しネガティブな捉え方しかできなくなってしまいます。

一方で短期目標は明確でもその先のゴールが曖昧だとモチベーション低下に繋がり、「毎日同じことの繰り返しでつまらない。」「10年後も同じことをやっていると思うと嫌になる。」など前述同様ネガティブな状態に繋がります。

目標に向かって着実に進むには高い目標とそれを達成するための短期目標が必要です。
そして確実に日々目標に対し進んでいるという実感を社員が持てること、それらが合わさることで高いモチベーションを維持できると考えています。

目標設定については社員の状況に合わせ様々な「例え話」を使います。

例えば高い目標しか見えておらず現実とのギャップに悩む社員に対しては「エベレストの登山の話」をします。毎日1キロも歩いていないのにエベレスト登山は出来ません。エベレストに登るためには準備すべきことを一つずつ洗い出し着実にクリアしていくことが必要です。それを目標設定に置き換えて考えてもらいます。

短期目標しか見えておらずモチベーションが低下している社員や高い目標に対し達成できないのではないかと不安ばかり抱えている社員には「家を建てる話」をします。

モチベーションが低下している社員は家を建てる為の基礎工事の部分で心が折れているような状態です。こうした社員には、完成した家のイメージを持ってもらいます。

完成形の家ばかり見て不安を感じている社員には、基礎工事が終わってないのに不安なのは当たり前であること、基礎工事をしっかりやれば頑丈な家が建つことを伝え今やるべき目の前のことを認識してもらいます。
基本的に目標設定は上長と行うものですが、言葉にできない不安を抱える社員に対して上長と向き合う前に気持ちを整理するサポートを行うのが私たちワークサポート室の役目です。

目標設定の悩みは障がいのあるなしに関わらず会社員であればほとんどの人が抱えているものですが、障がいのある社員は自らの特性に対する課題にも対応していかなければなりません。障がい特性ゆえにキャリアアップに対し尻ごみすることのないよう、課題を整理して背中を押すことも私たちの役割です。

このTOMONYサイトでは当社の活き活きと輝く社員の姿をご覧いただけます。
ワークサポート室ではこうした社員が輝き続けられるよう、安心して自らの目標達成に取り組める環境づくりを作っていきたいと考えています。

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