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残された能力を活かして、周囲と共生していく

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残された能力を活かして、周囲と共生していく

私は病院の診断で多発性硬化症という病気を発症していて、脳に2カ所と脊髄に2カ所それぞれ中枢神経に傷があることが分かりました。30代後半に脊髄の中枢神経切断が進行し病気と診断される40代までに歩行が困難となってしまいました。

現在は新薬のおかげで、ほぼ病気の進行は止まっています。しかし病気によって切断された脊髄の中枢神経の再生は未来の医療の進歩を待つしかない状態です。両杖で短距離しか鈍足歩行しかできない自分、車椅子に頼る自分を当初は、健康な時代の自分を思い、歩くということがいかに幸せなことであり、あの時に戻れないかと思うことが多々ございました。

入院して周囲に頼る自分や脳梗塞で片麻痺になった患者様などを多々見るにつけ障がいを持つということは自分一人の問題ではないこと、自らが障がいを持つことにより強く認識するようになりました。

退院して、私に今後なにができるかと考えました。考えた末、私に残された頭、目、耳、口、手の機能と今まで下層工程ではありますがITオペレーターとして働いた経験を活かし、家族に迷惑をかけた分なんとか就職し安心させたいし、出来る事なら障がいを理解してもらえる環境で何とか就業して社会復帰を果たしたいと思っていた矢先、ありがたいことに現在の職場で働けるようになりました。

現在の職場は多様な障害を抱えた社員が多く在籍しています。正直、私が他社で健常な時に働いていた社員より有能で勤勉なことに驚いています。障がいを抱えても、残された機能を最大限に活かした業務の積み重ねによる努力の賜物と、サポートしてくれる、障がいのない人の協力があってこそだと思います。

私も残された機能を最大限に活かして、自身の社会復帰と今後も世話になる方々へ貢献が出来るよう努力していきます。

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