聴覚障害者への理解と支え合う社会

私は生まれつき一種二級の高度難聴の障がいがあり、左耳は全く聞こえず、右耳に高度難聴用の補聴器を装着していますが、日常会話の30%程度しか聞き取れません。
そのため、日常会話では実は話が通じていなかったということがしばしばあります。
しかし、最近ではMicrosoft Teamsなどの会議で音声の文字変換機能を使うことで、会話の認識力が向上し、今までは聞き取れなかった会議時の対話が視覚的に読める事で便利になってきています。
スマホも音声を文字化するアプリが充実してきており、Google検索でも音声で検索できるなど、この分野はこれからも伸びていくと思います。
将来的に聞いたものがすべて文字化できる時代になれば、聞こえない事による不自由さが減っていくので楽しみにしています。
私は聴覚に障がいがありますが、体は不自由なく動けるため、会社での車いす利用者はかなり大変だと思っていましたが、実際にはほとんどの車いす利用者は自分でやれることは自分でするため、思ったほど困ることもないというのが分かりました。
ヘルプを求められない限り、こちらから特に何もしませんし、必要以上に干渉すると逆に迷惑となるので、困っていそうな時だけ声をかけて、必要ならサポートするというスタンスで対応しています。
ただし、聴覚障がいや、視覚障がいなどの人には、書いて伝える・音声で伝えるなど、障がいに合わせた対応が必要です。車いす利用者の人には、物理的な什器・備品の移動などのサポートは必要なので、その場合は手助けをしています。
私の働いている職場の就労環境としては、車いす利用者向けに社内フロアのフラット化やドアのスライド化、広い通路などバリアフリー度も高く、補装具などの配慮もあり、機器は対応してくれる自由度もあります。会社付近にあるバリアフリーの社宅も必要に応じて入居可能なため、身体的な障がいがある人でも働きやすいと思います。
ところで、私の趣味は旅行など遠出することで、週末はよく遠くに出かけて車中泊をしたりしています。
出先で美味しいものを食べたり、釣りをしたり、温泉に入ったりと、目的地に合わせていろいろ楽しめるので、とても良いストレス発散となっています。
もちろん車の運転も好きなので、それもストレス解消になります。
最後に、我が社で働いてわかったことは、障がいの有無に関わらず、人と人の繋がりが大切であることです。これが本当の意味のバリアフリー社会実現のために一番大切なことだと思いました。