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中途障がい者

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中途障がい者

私は53歳のサラリーマンですが、世間一般のサラリーマンとは少し違った人生を歩んでまいりました。昭和45年に生まれ、わんぱくな幼少期を経て高等学校時代には野球部に入部し部活動に日々励んでおりました。

その後、社会人として仕事を行うようになりました。外回りの営業は体力勝負です、商談や組み立てを伴う納品などを行っていました。やがて、結婚をして二人の子供にもめぐまれ小さいながらも夢のマイホームを建てることができました。

働き盛りといわれる40歳の時に突然、私の体は病魔に襲われることとなるのです。症状が出た日のことは今でも良く覚えています。

当日はいつも通り出勤し身体に異変が起きて、そのまま地元の総合病院に行って様々な検査を行いました。検査結果が出て診断が終わったのが夜の遅い時間でした。検査後に病院の営業時間が終わって暗い待合室で妻と二人で不安な気持ちで診断を待っていました。

診断は「多発性硬化症」と告げられ即日に入院となりました。入院加療中にもかかわらず身体機能は低下し、歩行が困難となり移動には車いすが必要となりました。「多発性硬化症」は現在でも有効な治療法がない、指定難病とされています。

病気が進行期から安定期となり約半年の入院生活から解放されましたが車いすからは解放されることはなく車いすでの生活が、はじまりました。休職していた職場に戻りましたが発病前と同じ仕事はできず会社に申し訳なく、依願退職しました。

40歳代で車いすの中途採用は皆無でしたが、幸いにも障がいのある人の雇用に力を入れている特例子会社に中途入社をすることができました。53歳になる現在も特例子会社で元気に仕事をさせて頂いております。

私は人生の約半分を健常者として、また約半分?を障がいのある人として生きております。ある意味で二人分の人生を歩むこととなり、なんだか得をしたようにも思えます。また、障がいのない人と障がいのある人の両方の考え方もできます。

私のような「中途障がい者」でしかできないことが世の中にあると思うようになりました。
今日まで社会に助けてもらった恩返しを、「中途障がい者」の私が具体的にできることを真剣に考えないといけないと、想う今日この頃です。

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