いい意味で開き直る

視神経の病気を患い、視覚や身体の障害を持つことになって、当社へ入社しました。業務に必要な知識や技術が乏しく、勉強しながら目標達成に向けて頑張っていた矢先持病が再発してしまいました。

当時は、仕事に集中できなかったり、喋れなかったり、記憶ができなかったりなど、体調に違和感はあったものの、眠れば治るだろうという軽い感じで受け止めていましたが、いつしかふらついて歩くようになり、いよいよマズいと思い、病院で検査をうけることにしました。結果、視神経脊髄炎の再発、そして高次脳機能障害という診断でした。

高次脳機能障害には様々な症状があります。
私の場合は、前述の集中力や記憶力の低下、そして単純な計算ミスの増加などです。とりわけ複雑な事柄のイン・アウトプットが困難であり、かなりの時間を費やします。これらもまたいずれ治るだろうと安易に考えていましたが、治療を終え、復職してから2年経過しましたが、いまだに治らないです(笑)

業務に時間を費やすなんてことは、障害の有無に関わらずざらにある事ですが、今まで出来ていたものが出来なくなった事で気落ちしてしまい、二次障害として精神面に影響がでることもあるようです。とはいえ、これ以上体調を崩したくない一心から、高次脳機能障害だからという事を免罪符として、いい意味で開き直るように意識し、関係者には手厚いサポートをしてもらいながら現在は前向きに仕事に励んでいます。

そんな中、最近のAIの進化は障がい者の仕事を奪うのではという不安があります。複雑な事のアウトプットなんてAIなら一瞬だろうと思い、うかうかしていられないなと感じている為、今後はAIにはできない人間特有の感性や創造性を磨くことで、AIに代替されにくい仕事を見つけ自己を成長させていきたいと考えています。
また、人間特有のコミュニケーション能力や協調性を高めることで、AIに代替されにくい仕事を見つけることができるであろうと思います。

障がい者でも行えるお仕事、障がい者でなければ行えないお仕事などがまだまだ埋もれているはずだと信じています。様々な事に目を向け、日々模索していきたいと思っています。