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この感情はなにか

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この感情はなにか

先日、友人の結婚式に参列しました。新郎である友人は、過去にメンタル不調を体験しており、元は仕事を通じて私が支援する対象の方の一人でした。スーツ姿しかこれまで見たことがありませんでしたが、結婚式当日の友人は真っ白なタキシード。ウエディングドレス姿の美しい新婦の隣で幸せそうに微笑んでいました。

「微笑んでいました」より、「微笑んでいたらしい」という方が正確です。と言いますのも、実は、私は新郎の顔を直視するのができなかったのです。それはなぜかと申しますと、それがよく分からないのです。この感情は何!?と披露宴の最中もフワフワと考えていました。“照れ”のジャンルの気配でしたが、「この感情は一般になんと言われるものなのか」と感情の名づけができずに戸惑いながら祝辞を述べました。混乱1000%。

結婚式から数日後、新郎から「披露宴のビデオであなたが泣いてくれているのを見て嬉しかった」とメールが届き、その返信で「実はあなたを直視できなかったんだ、眩しすぎて」と伝えました。「もっと話がしたかった」とまたメールが来ました。反省です。よくわからない感情に支配されていた私は、新郎である友人に話しかけることもままならなかったのです。あの感情は何だったのか。

日頃本をあまり読まない生活がここに影響するのか、しっくりくる言葉が未だに見つかりません。よく分からない感情を味わって戸惑いました。しかし、この感情は私の心を若干ですが、活性化させた感があります。戸惑って、びっくりしたおかげで、あんまり開いてなかった心の目がパッチリ見開いた感じがしたのです。なかなかの新鮮さがそこにはありました。

美しい花嫁に祭壇前で超かっこよくキスをしている友人は男前でした。その眩しさに戸惑ううちに終わった祝宴。私の酔っ払いおばさんキャラ暴走を抑止するには、謎の感情は十分すぎる効果がありました。名もなき感情、万歳。

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