ヘルプマークって見たことありますか?
割と認知されてきているらしいですが、私は最近知りました。ヘルプマークとはJIS規格となっているれっきとした全国共通のマークで、内部疾患や義足など見た目ではわからないけど、周りの人に助けや気遣いが必要なことを伝えるためのマークのことです。
ヘルプマークは、障がいのある人だけでなく助けや気遣いが必要な人のしるしとして自治体や保健所などで無料でもらえます。具体的には電車やバスで席を譲ってもらうことや、駅や施設で声をかけてもらうことなどを期待して目に触れるようカバンなどにつけて利用します。
私は車いす利用者でバスや電車をほとんど利用しないということも影響してか、実際にはまだ見たことがありません。また、車いすということもあり、このようなマークを個人的に利用する場面はないと思いますが、マークの意味を知っていれば車いす利用者でも何かできることがあるかもしれません。
ただヘルプマークの利用が広く浸透しているかというと、実際にはそういうわけではないようです。ヘルプマークのことを知っていても自分の疾患や障がい情報を人に伝えることが嫌な人や、周りの反応や差別をこわがる人など、ヘルプマークを携帯する効果や意味について不信感を感じる人が少なからずいるようです。
現状、実際にはヘルプマークが必要でない人が悪用する事例もあり、施策としては性善説のうえに成り立っているように思われます。もし、私に内部疾患がありヘルプマークの携帯が必要な状況であった場合、果たして常に携帯するでしょうか。私がそういった状況であれば極力、外出を控えるか、自分のことを理解している同伴者と同行することをまず想像してしまいます。
このまま普及が進まないようならヘルプマークをだれでも自由に受け取れるというところに問題がありそうです。対策としてはヘルプマーク配布の際に、診断書や証明書などを必要にすれば、信頼性が向上し利用率向上に繋がるのではと考えます。ただ申請時に書類をそろえる手間が発生し普及の妨げとなることも考えられます。
ヘルプマーク施策はまだ問題はあるようですが、もっと浸透してより良い共生社会になってほしいなと感じています。
皆さんはいかがでしょうか。