自分の障がいと他人の障がいについて思う事

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私の障がい名は「自閉症スペクトラム障がい」です。特徴としては、全く経験がないようなことだと状況を察することが難しい、周りの行動を見て自ら理解する能力が乏しく、具体的に教えてくれないと理解できないことが多い、思ったことを考えずに口に出しやすい、こだわりが強いなどです。

 

全員が全てに共通するわけではなく、偏りがあるので一人一人に違った配慮が必要な障がいでもあります。

私自身によく当てはまるのが、ちゃんとした説明なく急に何かを変更されるとパニックになってしまうことや、状況を見て判断することが内容によってできること、できないことの差が大きいことです。

 

私は発達障がいがあれども身体障がいはないので、身体障がい者の支援ができないといけないという気持ちで接しております。例えば、会議の際に手が自由に動かせない方のパソコンからケーブルを外す等の作業を手伝うことや、車いすの方が下に物を落としたら拾ってあげるなどです。ただし、気を遣いすぎて何でも助けてしまうと、自分の力で出来るのに何でも人任せになってしまう可能性があるので、一人でできるかつ急いでいない場合には手を貸さないようにするのが望ましいと思います。

 

私は入社して3年が経ちますが、上司は私の障がい特性を十分に理解していただいているので、非常に相談し易く働き易い環境だと感じています。

我が社の就労環境についてですが、車いすの方が使えるようにトイレの扉が広くなっていたり、急に止まれないので曲がり角には衝突防止の為のミラーが設置されていたりと、施設の面が全て車いす利用者向けに広く作られております。また、身体障がい者が使えるホイールマウスや、視覚障がい者用のモニタなどが備わっているなど、様々な自助具が揃っており、身体障がいのある人にとって働きやすい環境が整っている点が魅力の一つだと思います。但し、まだ改善できる部分はあると思いますので自分なりに提案していきたいと思います。

 

ところで、私の趣味はサッカー野球などのスポーツ観戦ですので一緒に見に来てくれる仲間がほしいです。

最後に、障がいのある人もない人も共に働くためには自身にはない障がいに対して理解を深めることが大事だと思います。お互い障がいに対する理解があるからこそ距離を置くことなく、共に働くことができるのだと私は考えます。

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