障がいのある人と共に

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私自身、障がいのある人と仕事を始めたのは、かれこれ30数年位前にさかのぼる。

それまでは障がいのある人との接点など殆どなく、社内でも一緒に働く機会などなかった。

初めてTV会議越しに見た車いすの姿にも不思議と違和感などなく、遠方にいる協力会社の一つとしてしか考えていなかった。その後電話やTV会議などを経て対面での打合せ実施後一緒に食事に出かけた際、新たな発見と信じられない事を体験する事となった。

一緒に行動する事により、現在ほど「バリアフリー」が浸透していなかった都会の街はバリアだらけであることに気付かされた。いたるところに段差があり、目の前の目的地へ行くのにも一苦労であった。極めつけは、車いすステッカーを貼っているタクシーに乗車拒否をされたことである。今では考えられないが当時はよくある事だったようだ。 

時が過ぎ、徐々にインフラも整備され「バリアフリー」も特別な言葉ではなくなりつつある現在、インフラに加え個々の考え方も変わりつつあるようだ。 

今の私は、様々な障がいのある人と仕事をする会社で勤務している。当然会社内はバリアフリーで障がいの有無に係わらず勤務できる環境の中にいる。インフラ上の配慮は設備で充当できるが、それに加えてお互いに一つの目標に向かって事をやり遂げる協調性が必要となる。それは、障がいの有無に関係なくお互いが認め合い助け合っていく姿勢である。当たり前の考えだが、あながち障がいがあるからとか、ないからとかで区別しがちだが、一人一人がそれぞれ足りない所を補いながら、共に成長していける職場でありたい。

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